自分だけの断片、まとまり、つながり

厳しい本でした。でも、いい本でした。

ズボラな僕がEvernoteで情報の片付け達人になった理由
倉下 忠憲
シーアンドアール研究所 (2016-02-26)
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この本は、題名にあるソフトの画面のハードコピーが一つもない、という、ある意味とんでもない本ですが、当該ソフトのマニュアルではなく「頭の中の整理術」という目的で読んでみると、すごくいい本でした。

頭の中の整理の要点は、たった2つ。

・自分にとって意味のある「断片」をいっぱい作る。最低500個は作る。
・それらを、「ある枠組み」でまとめる。あるいは、つなげる。

この本は、その断片の作り方、まとめ方、つなげ方の手がかりがいろいろ書いてあります。当然evernote独特の機能も書いてあります。個人的には、「階層」があえて深くできない仕組みにしているevernoteのシンプルさに好感が持てます。

ただ、「ある枠組み」は、自分にとっての最適な枠組みは、

「例えばどんなものですか?」
(略)
「ちょっとは自分の頭で考えなさいよ」

そう、最後は自分で考えるしかない。厳しいです。でも、ここだけは譲れない。なぜなら、

人生の主役は、evernoteではなくあなた自身です。その点はぜひとも記憶しておきたい

からでしょう。Googleも脇役でしかない。場合によっては、全く役に立たない。だから、がんばれ。
とにかくまずはやってみる。自分の頭の中を断片の形でさらけ出してまとめてみたとき、大きく自分の頭の中を占めているもの、あるいは自分の中のネットワークが見えてくる。で、こんなものではないはずだ、と試行錯誤することこそ自分にとっての最適な断片なりまとまりなりが生まれてくるのでしょう。

もうひとつ、この本を読んで感じたのは、実は「断片を作る」ところがある意味最大のヤマではないのか。

「断片」とはいえ、それ自体すでにひとつのまとまりなのです。ただ、断片をまとめたりリンクを張るのとは決定的に違う要因がある。リンクはアルゴリズムがある程度やってくれる(evernoteにもその機能があります)が、断片を作ることまではアルゴリズムがやってくれない。自分の頭の中の最低単位を作るのは、自分しかできない。

これはきついです。最初の一歩を踏み出すのが一番きつい。でも、できたらうれしい。焦ることなく、少しづつ積み上げていったとき、何か面白い相乗効果が生まれるような気がします。

このブログも、そんな断片のひとつなのかもしれません。

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