謎のプログラム”ADHD.exe”への対処?(2)一応の結論

前回の続きです。

いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学 (早川書房)
早川書房 (2015-07-31)
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まず、はじめにおことわりしておきます。この本にはADHDや不安神経症の言及は一切ありません(子育てについては少しあります)。
ただ、私の妻のような軽度のADHDについてはなんらかの仕組みを導入することで、妻自身や家族が快適に過ごすことができるのではないかと思っています。

もちろん重度の方は仕組みだけで何とかなるものではなく、投薬なり専門家によるカウンセリングが必要です。今から申し上げることはそこまではカバーしていません。また私は医者ではないので医学的に証明されているわけでもありません。
とはいえ、重度の方がある程度おられるなら、軽度の方はその数倍はいるはずで、そんな声なき声?にちょっとはお役に立てれば、と思います。

この本を読んで、いろいろ考えた一応の結論は、前回の「欠乏.exe」のたとえを使えば

・誰でも、些細なきっかけで、簡単に「欠乏.exe」は発生しうる。しかも場合によっては簡単に停止できず、無限ループに陥りうる。

・「ADHD.exe」は 残念ながら普通の人よりも「欠乏.exe」を発生しやすくする、あるいは停止しにくくするプログラムである。( 「欠乏.exe」と並行して走るプログラムではない)

・つまり、「欠乏.exe」発生および停止のメカニズムなり仕組みを考えて対応を取れば、軽度のADHDにも対応できるはず。

私は今までADHDはストレスの発生に直結する要因だと思っていました。たしかにストレスも発生しやすいのですが、ADHDが起こると直ちに「処理能力」の低下が起きて、「欠乏.exe」につながり、それがストレスも引き起こす。そこが今までにない気づきでした。

そして、子育て。これには1項目をさいています。

良い親でいることには、総じて処理能力が求められる。難しい決断と犠牲が求められる。
(略)
これはどんなに資源が豊かな人にとってもけっして容易ではない。処理能力が低下しているときには難しさが倍になる。
(略)
良い親であることには多くのことが求められる。しかし何よりも心の余裕が必要だ。

心の余裕。

最新の心理経済学でも必要なのはこれなんですね。この項目を読んで、私はこの本に対する親密度がさらに上がりました。

(この項続きます)

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