謎のプログラム”ADHD.exe”への対処?(5)人には必ず「波」がある

長々と引っ張って、申し訳ありませんでした。私がこの本から学んだ、今のところの「解決策」です。

いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学 (早川書房)
早川書房 (2015-07-31)
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まず最初のキーワード、処理能力。

人は自分の時間の予定を組んで管理するが、処理能力の予定を組んで管理することはしない。自分自身の変動する認知能力に対しては、あきれるほど配慮も注意もしない。

以前申し上げましたが、私の妻は冬になると、よく体調を崩します。つまり、冬になると処理能力が格段に下がるわけです。時期だけではない。場所はどうか?例えば妻は家にいるより外に出た方が「処理能力」が高い傾向があります。
本当に、妻の、そして私の生活の仕組みはその考え方が前提になっているか、もう一度考え直さなければなりません。

そして、「欠乏」への対処。

欠乏のためのトレードオフを仲裁する策として、私たちの知るかぎり最も賢明な方法はユダヤ教の安息日である。
(略)
安息日は少なくとも二つの理由でうまくできている。ひとつは選択肢もジレンマもないことだ。休むこと以外は何もない、トレードオフのない日である。
(略)
もうひとつの理由は、毎週同じ時間、金曜日が終わったときに始まることである。あなたがどんなに忙しくても関係なく、問答無用であり、計画する必要もない。

問答無用に、週1回与えられる、スラック。

ユダヤ教の安息日のことは知ってましたが、「欠乏」の無限ループから抜け出す深遠な知恵が隠されていたとは思いもしませんでした。何かのために空けるのではない。とにかくまず空けること。それが悪循環の回避につながる。何かのために、とか考え出すと空くものも空かないんですね。
その意味では、給与天引きも同じ。これだけ貯めるために、ここを節約してから貯金に回す、というのと、まず天引きしてから残ったお金でどれたけできるか考える、というのとでは考え方が根本的に違うのかもしれません。

これを読み終えて、さっそく妻にお願いしたのは、必ず週1回、3時間でいいから、昼間にフリータイムを設けることでした。子供が寝静まった夜間ではなく、夜間よりは処理能力の高いはずの昼間に。
これでどれほどの効果があるか、正直わかりません。それでも、考え始めたら、いつまでたっても時間はとれない。お金もたまらない。まず、無条件に「安全地帯」を設定することが無限ループを止め、処理能力を上げる第一歩なのでしょう。

この本を読んで、私が思いついた隠れキーワードは「波」でした。人には必ず「波」がある。機械のように、いつでもどこでも同じことができるわけではない。にもかかわらず、多くの仕組みはその「波」の存在を前提としていませんでした。だから、欠乏が発生する隙ができてしまう。それを防ぐには、

・自分自身の「波」の存在を認識しそれをしっかり仕組みに織り込むこと
・「波」に対する適切な備えが常にある仕組みを持っておくこと

この2点が必要なのかもしれません。

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