spaceを確保せよ

この問題が、私の家庭において、やっと重要な問題になりつつあります。

空けておく、そう、「space」の問題。

特に週末において何らかの行事がある、つまり「space」がない状態が家庭内で数年間続いていました。以前のこのブログでも「家は常に戦場」といった言い方をしてきたのは、切れ目ない行事にともない、なんらかの家族へのケアが切れ目なく必要だった状態を指しています。ところが最近になって、この状態は「なにかおかしい」と妻が気づくようになりました。

これまで「space」がない状態が続いていたのは、妻が、その方が却ってラクだ、という積極的理由があって埋めていたのだと思っていました。ところが妻は、それは違う、と言ったのです。

なんとなく埋めないと不安だったから

この「不安」と向き合い「space」を確保する戦いが、始まろうとしています。

先日、かかりつけの医師から妻に対して、正式に「ADHD(注意欠陥・多動性障害)」との診断が出ました。ADHDは、人によりいろいろな症状が出ますが、妻に関して言えば、頭の中で常にいろんな考えが渦巻いていて、そのどれもが手につかず「不安」になって、その結果ある一つのことに集中できない、あるいは頭がフラフラになって体調を崩す、という症状になって表れます。

この「不安」を取り除くため、大きく分けて二つのやり方があります。薬に頼る方法と、そうでない方法です。妻の場合は併用しています。

これまた人によるのですが、妻の場合試しに処方してもらった薬に効果があり、上記の「いろんな考えが渦巻」く重さが薬により軽減しています。それまで「空白」がないことに「なにかおかしい」とさえ思ってなかったのが変わったのは、おそらく薬の効果が小さくないと思われます。

もう一つの要素として「片づいた部屋で過ごしていると、落ち着く」ということがありました。我が家は常に家の中が乱雑なのですが、先日わけあって徹底的にリビングをかたづけた結果「space」が大きく増加しました。「片づいた部屋で過ごしていると、落ち着く」というのは一般的にもいえるかと思いますが、特にモノが散乱しているとそのモノにいちいち反応してしまうADHDの人にとっては、その格差はさらに大きいのだ、と妻が指摘します。

一方、このような生活をしてきたことが、子供にも影響していたようです。子供がよく妻や私に「次、なにをすればいいの?」聞くのです。

今までは、必ず自分(妻)が考えて何かをさせないといけないと思った、だから自分のことは常に後回しになった、と妻は言います。「何もしなくていい」とか「自分で考えて」といった受け方は頭になかった、と言うのです。冷静に考えればこれもおかしな話です。相手は赤ん坊ではありません。小学生です。もうすべての答えをこちらで用意する必要がないはずです。ただ、そこまで考えが至る前に、思考の奔流に飲み込まれていたのでしょう。

こういった子供たちへの対応も「space」を確保する戦いの中で重要な一要素です。子供が「妨害」するのではない。子供に対する対応の仕方が、結果的に阻害要素になる。こちらが常にいっぱいいっぱいだと、当然対応もつっけんどんになるという、ある意味あたりまえのことを忘れてしまう。

だから、この指摘はとても重要です。「space」を確保することは、サボることではない。その前提で、これからなにをすべきか、を考えはじめています。

この項、多分続きます(が、次回は全く別の話です)。

photo by Joshua Mayer from Flickr

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