振り返りを想定し、つながりを見つけ出す:「知的生活の設計」

年始は、何かを「設計」し始めるにはふさわしい時かもしれません。

知的生活の設計―――「10年後の自分」を支える83の戦略
KADOKAWA / 中経出版 (2018-11-24)
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この本は「長い目で見た人生の豊かさを生み出す知的生活」のための数多くのアイデアが詰まった本です。知的生活の定義から始まって、自分なりの知的生活を長く維持していくための考え方だけでなく、「書斎」という物理的なスペース、さらにはお金に関わることまでカバーしています。このような具体的なトピックが多いせいか、この手の本にしてはいい意味で「数字が多いなぁ」という印象を受けました。

紹介されている多くの「戦略」の中で、まず私が強く印象を受けたのは「振り返り」という視点です。

そこで注意したいのは、年に一度ほどでいいので、蓄積されている情報が後で利用可能なものになっているか、なんらかの蓄積の手応えがあるかをチェックする、という視点です。

これから始めるという時に、いきなり「振り返り」か?と思われるかもしれません。ただ、始める以前でもすでに何らかの蓄積(例えばブックマークとか、何かのサイトのスクラップの集まりとか)はあるはずなので、それを見返して、大事なものを残して不要なものは取り去っていくという、ある意味での大掃除を定期的に行うことは重要です。

さらには、これから新たな蓄積を作っていくとするならば、なおのこと後で「振り返り」をしやすい蓄積のフォーマットを想定することは大切なような気がします。蓄積のフォーマットと言っても、どのアプリやウェブサービス、あるいは(アナログで言えば)どんな形のメモ帳を使うかだけでなく、蓄積のための項目の設定等いろいろ考えることがあるでしょう。そういうことを考えるのも楽しいし、そもそも何のために蓄積するのか?という知的生活の根源的な問いにもつながるかもしれません。

もう一つ、この本を読んで気にかかったのが「つながり」というキーワードがそこここに登場することです。

そのすべてに共通しているのは、1.フロー情報としてやってきた情報のうち、失われては困るもの、忘れては困るアイデアなどを残さず記録することと、2.記録が蓄積することによって情報と情報のつながりからストック情報が生まれることを目指す、という2点でした。

単に漫然とログを積み重ねて蓄積するだけではない。その蓄積に中に、自分だけが注目する視点を「つながり」という形で結びつけて、新たな情報を生み出していく。これはもちろん最初から意識的に「つながり」を考えることも大事でしょうけど、蓄積された情報を後で見返してみて、実は自分の中で無意識に生み出されている「つながり」を見つけ出す作業も大切で、そちらの方がもっと楽しいかもしれません。そう考えると「振り返り」という作業が重要性が見えてきます。

昨年の年始に、このブログで「ログを大切にすること」を目標にしましたが、今年はそれに加えて「つながり」を意識することも目標にしたいと思います。

今年もよろしくお願いします。

photo by Antje Schultner from flickr

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