空間のモジュール化、アタマの中のモジュール化

先日ある部屋の模様替えを計画しました。

ある低めの棚の上にモノが散乱して乗っかっているのでなんとかしたい。棚ごと撤去するという手もあるが、そうすると撤去したスペースにまたモノが散乱してしまう。どうすればいいか?と妻から相談されました。

確かにその棚の位置は子供達がよく通る場所でもあり、妻の懸念もわかります。何か床にモノが散乱してしまったのを見るだけで「片づけなきゃ」と思い、ストレスの元となる。私しか使わない部屋なら棚ごと撤去もアリかと思いますが、ADHD気味の妻にとっても棚ごと撤去は危険。そこで、上記画像のような、区画に区切られた棚はどうか?と提案しました。

実はこのような棚が我が家にはすでに一つあり、その棚の周辺はそれなりに秩序が保たれています。なぜこの棚だとうまくいくのか考えて、少しわかりました。この棚は、横方向だけでなく縦方向にも等間隔に仕切りがあり、適度に空間を区切っているからではないか。これならカオスが広がりにくい。

佐藤可士和の超整理術 (日経ビジネス人文庫)
佐藤 可士和
日本経済新聞出版社
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先日、この本を読んでいました。
この本に、整然と同一規格の白い箱(普通のダンボールだそうです)が並んだオフィスの棚の画像がありました。これを見て、あ、同じだ、と感じました。

「空間の整理は、フレームの形状を決めて入れ子構造にするとコントロールしやすい」
世の中のモノは、フレームが決まっていないから、扱いにくいと思うのです。大きさ、形、固さ……すべてバラバラだから、整理がしにくい。それを、ボックスというフレームを設定して、フォルダのように入れ子にしてしまえば、見た目は驚くほどすっきりします。

いろんな乱雑なものをまとめて、あるまとまったモジュールに閉じ込める。モジュールの中は多少乱雑でも構わないが、そのモジュールの外見が統一された方がさらに安心感があるような気がします。
ちなみに妻も「かご」が好きで多数のかごを持ってはいますが、みごとに形も大きさもバラバラなのです。一部のものはインテリアとしての役割もあって、活用はされているものの、整理という意味では違和感がある。私は外見は統一された方が、安心感がある。ADHDの人はちょっと違うのかもしれません。

もう一つ、モジュールを使う利点は、そのモジュールに普通なんらか名前をつけるとき、ある一つのまとまりができること。とにかく手当たりしだいに近くにあるものをぶち込む、というのもありだけど、何か共通点を見つけ出して、その箱に名前を書く。そこでアタマの中でも何らかの区切りが設定されているような気がします。

この考え方は、何となく時間やタスク管理にも応用できそうな気がするのですが、まだうまくまとまっていません。

ストレスと共存するための対話

先日、妻とこれを見ていました。

NHKスペシャル「ママたちが非常事態!?~最新科学で迫るニッポンの子育て~」

ママたちの不安を最新科学、特にホルモンから分析する、というものでした。いい番組だったと思います。
ところで、この番組の最後の方に「オキシトシン」というホルモンが登場します。この言葉どこかで聞いたことある、と思い出してみたら、これでした。

ケリー・マクゴニガル:ストレスと友達になる方法
TED Global 2013 · 14:28 · Filmed Jun 2013

多くの良質な講演を無料で見せてくれる「TED」の一つです。日本語訳のスクリプトも見れます。久しぶりに見返してみました。

研究者は死亡者数を8年に渡り追跡し、18万2千人のアメリカ人が、ストレスからでなく、ストレスが体に悪いと信じていた事によって死期を早めた、と判断しました。

ストレス自体ではなく、ストレスが体に悪いと信じることが体調の悪化につながる。そこで彼女はストレスに対する考え方を根本から変えるべきだ、と主張します。ハッとしました。私は、今年の大きな目標の一つに「子育てストレスの軽減」を掲げていたからです。とにかく昨年は家事や育児によるストレスがひどく、特に年末は私の体調も気力も非常に悪化しました。それをなんとかしたい。

ただ、考えてみれば、なんとかしたいのはストレスではなく体調や気力です。ストレスがあっても気力は充実している、というのはよくあること。では、何が違うのか、そこで「オキシトシン」が登場します。

オキシトシンは友達や家族との身体的な接触を強く望むようにさせたり人との共感を高め、さらには私たちが大切に思う人たちを進んで助けたり支えたい、と思わせたりもします。
(略)
ストレス反応は誰かが助けが必要な時にあなたが気づけるようにして、お互い助け合う様にしているのです。人生で困難な時にはストレス反応によって愛する人たちと一緒にいたいと思わせるのです。

NHKスペシャルでは、育児中の女性は常にストレスにさらされているが、そうでない時が二つだけある、と指摘していました。授乳している時と、夫婦で対話している時だ、と。

ストレスを常に軽減することは不可能である。ただ、一時でも確実に軽減できる機会があると分かれば、多少はやる気が出るものです。そのきっかけの一つが、対話する機会。子供がいないところで、落ち着いて話ができる環境で、ただ聞いてもらえればいい。難しい対話テクニックは必要ないのかもしれません。

あなたがストレスをこのように見ようとする時、ストレスに上手く対処できるようになるだけでなく、あなたは本当はかなり重大な宣言をしているのです。あなたは自分を信じて人生のチャレンジに立ち向かえると言っているということで、一人きりで立ち向かわなくても良い事を忘れないでいる、という事です。

今年の目標は、夫婦で対話する機会を必ず月1回持つ、と変えました。
何かが、変わるでしょうか。