「やめないこと」が、最大のハックである

正直に申し上げます。まだ、全部読んでいません。
そして当分読み切ることはないと思います。いい意味で。

ライフハック大全―――人生と仕事を変える小さな習慣250
KADOKAWA / 中経出版 (2017-11-16)
売り上げランキング: 64

個人的印象ですが、「大全」と名のついている本には「全部読めるものなら読んでみろ」という、ちょっと大上段に構えた印象を受けて逆に手が出しづらいのですが、「大全」の前に「ライフハック」とついていれば私としては気になります。

というわけで、いきなり前半をすっ飛ばして、まずは気になった「section 07 日常生活・旅行」から読み始めましたが、あとは著者が認めているようですので、ランダムに読んでいます。「大全」本はそういうことができる楽しみがあります。

で、私がこの本で気になった言葉は、前書きにあるこの一節でした。

ライフハックは仕事を効率化するために、新しいスキルを学ぶために、楽しい生活を続けるために、自分の人生を使ってさまざまな実験を行うことでもあります。

そう、実験。

小学校の頃、理科の実験って、毎回とっても楽しみにしていました。次に何が起こるんだろう、ってワクワクしたものです。理科の実験って、何かが変わるから楽しんです。劇的でなくてもいい。このちょっとした部分が赤く染るんです、だけでいい。変わらなければ、つまんなーい!で終わりはなくで、なんでうまく変わらなかったかチェックする。で、あ、ここが間違ってた!って気づくのも楽しんでいました。

今はそんなにワクワクすることも少なくなったかもしれません。「人生を使って実験する」なんて怖い。突然変わられた方が逆に困る、ってこともあるかもしれません。それでも、やはり、私がもともと目指した「明るい未来」は、やはりなんらかの実験の繰り返しの先にこそあると思っています。

というのも、私は「実験」と聞くと、ある意味気楽な響きを感じるからでもあります。ある時「何かを変えたい」と思った時に、すごく構えて前提条件を大きく変えると、変化が大きすぎてショックだったり、逆にこんなにやったのに変わらなかった、というのもショックだったりしますが、「これは実験ですからね。気楽にやってみましょう」と言われると、何が起きても(起きなくても)ショックは少ないし、投げ出すことも少ないような気がします。

それに、小学校の理科の実験は変わることが普通ですが、実生活の「実験」はむしろ変わらないことの方が普通かもしれません。それでもやめないで何度もやってみて、初めて何かが動く。少しつづ動く。そこに、教科書にないワクワクがある。

この本は、一人ひとりが自分だけのワクワクにたどり着くために、たどり着くまで「やめない」ために、わざわざ250個も武器を揃えてくださったのだと思います。そして、その「やめない」ことこそが最大のハックなのだと思います。

追記
このブログでも、いろいろ書きながら「実験」を繰り返して、この記事が100記事目になりました。これまでお越しくださって、「実験」を共有してくださった方々に、御礼申し上げます。

見えないものは、「ない」もの?

先日、前回の記事を取り上げてくださったとあるメルマガの前説(ここで読めます)に対して、こういうことを書きました。

それに関する話を一つ。

妻は軽度のADHDを自覚し、その最大の特徴の一つである「モノを片付けられないこと」がバッチリ当てはまります。結婚するはるか前から、片付けは苦手だそうです。で、聞いてみました。なぜ片付けられないのか?すると、意外な答えが返ってきました。

モノが自分の視界から消えると「ない」ものと認識されるから、というのです。

例えば、中身が見えない引き出しにあるものを片付けると、途端に自分がどこにしまったか忘れてしまう。だから、視界に入っていないと忘れるのが怖いのだ。引っ張り出すのが面倒なのだ。もっとも視界にあっても存在を認識できないことはあるようですが、これは私もままあること。

さて、ある程度片付けができる人が、引き出しにしまって見えなくなったモノを思い出すのに、どうしているでしょうか?なんらかのメモなり、頭の中の記憶なり、要は現物を思い出すためのトリガーがあるはずです。

そのトリガーがある一つの「場所」に全て集約されていれば、そこだけを見ればいいのですが、大抵何箇所かに分散されているはずです。また仮にある一つの「場所」に全て集約されていたとしても、容易に全項目をブラウズできる状態にあった方がいいでしょう。そんなシステムをわざわざ作るぐらいなら、目の前に現物がちらかってる方がマシ、という考えは(見た目はともかく)一理あります。

解決策としては、例えば引き出し自体に何が入っているかを書いておくとか、引き出し全体の一覧表を作っておく、といった方法が考えられます。妻の引き出しでは見栄えの問題等もありあまりやっていないようですが、子供のおもちゃ等を収めた棚についてはこれらの方法を実行し、それなりに効果が上がっているようです。

つまり、普段は思い出すためのトリガーだけが常に見えていて、いざという時には全項目がすぐに見られるもの。これは、WorkFlowyのようなアウトライナー(定義はこちら(takさんのブログ)がわかりやすいかと)だったらできるかもしれません。しかもWorkFlowyはファイルの概念がないので、探す手間が一段階省けます(これは意外に大きいような気がします)。

そうか、WorkFlowyは思考ツールである、だけではなく「片付けられない」人にとって最適な情報管理ツールかもしれない、とこの本を読みながら思い至りました。

クラウド時代の思考ツールWorkFlowy入門 (OnDeck Books(NextPublishing))
インプレスR&D (2016-01-29)
売り上げランキング: 57,522

この「情報管理」はタスク管理も含まれるかもしれませんね。