もうひとつのきっかけ:あなたには「まだ」時間がある

このブログを作ろうと思った、もうひとつのきっかけを申し上げます。

ひと月ほど前、うちの家族にとって身近な方が亡くなられました。まだ30代の若さでした。物心もつかないお子さんを残してこの世を去らなければならないとは、さぞつらかったことと思います。

彼の死因はガンであったこともあり、お亡くなりになる前に、自身の葬儀に参加される方々へメッセージを残されていました。生前における感謝の念を述べられ後で、こうおっしゃったのです。

みなさまには、時間があります。未来があります。

死を目前にしたかたが紡ぎ出す言葉は重いですね。たかがブログを始めるだけで持ち出すのは恐縮ですが、スティーブ・ジョブズも、死ぬ一歩手前を体験してから、こういうことを言ってました。

Remembering that you are going to die is the best way I know to avoid the trap of thinking you have something to lose. You are already naked. There is no reason not to follow your heart.

いつかは死ぬのだ、ということを忘れるな。一見彼とは反対のことを言っているように思ったのですが、違いました。彼はきっとこう言いたかったのでしょう。

あなたには「まだ」時間がある

第3のキーワード「シンプル」:ADHDにこそ役に立つ!?

第3のキーワード、シンプルです。

私がシンプルさを重要視するようになった一つのきっかけとなったのは、10年以上前、当時唯一の肉親だった母を亡くした時でした。

家に私一人残されて、これからどうしようと考えて、始めたのが当時家にあった棚のほとんどを処分することでした。棚がイヤだったとかいう問題ではなく、単純にひとり暮らしには大きすぎてあまりにも向いていなかったのです。代わりに無印良品の組立式シェルフユニットを大量に買い込み、自分で組みたてるところから「シンプルさ」について無意識に考え始めたのでしょう。

さらに、その後ある一冊の本に出会ったところから、本格的にシンプルさに魅せられ始めたと思います。その本については、後日ふれますが、とにかく数年前から「シンプルさ」をテーマにしたブログを書いてみたい、となんとなく思っていました。ただ、あまりにも漠然としていたので、どうやって立ち上げるかとか考えてもしませんでした。

ところが、ここにきて、シンプルさってADHDの人にこそ役に立つのではないか、と思い立ちました。シンプルな考え方を持っていれば「テンパる」ことも減るのではないか。さらにはADHDでなくてもテンパりがちな子育てパパにも役立つのではないか。こうして、自分の頭のなかで3つのキーワードがつながったのです。わずかひと月ほど前に。

そこからブログを書こうと思い立ちました。サーバーを手配して、とにかくwordpressを入れてみて、拙速でも立ち上げました。サイトのデザインがシンプルですが、単にいじる時間がなかったのです。あえて無料のブログサイトを選ばなかったのは、自分の作りたいように作りたかったから。これからいろいろサイトもいじっていきますが、これも「シンプルさ」に向けた実験のひとつです。

第2のキーワード「子育てパパ」:恵まれてるのに、孤立感

第2のキーワード「子育てパパ」についてです。これについては、私はちょっと特殊な位置付けかもしれません。すなわち「個人的にはある程度のサポートを受けられているのに、精神的にはすごく不安」ということです。

私は昨年度1年間、年休はほぼ100%消化、しかも残業もほとんどありませんでした。ただし、これは私がイクメンだからではなく、そうしないと家事や育児が回らないからです。妻が専業主婦であるにもかかわらず。

妻がとにかくよく体調を崩すので、私が代わりに対応せざるを得ない。妻の実家が遠く、私はすでに親がいないので、こういうときの負担は、かなりの確率で私が食らいます。たしかにママ友を頼ったり、ベビーシッターを手配したりもしてます。ありがたいことに、私の勤めている会社はベビーシッターへの補助をつけてくれます。それでも、朝起きたら妻が急に体調不良になっていた、という時はさすがに私が対応するしかない。それが毎月平均2、3回は発生するのです。

また、そういう突発年休を許してくれる会社にも、感謝しています。子供が産まれて以降も職場を何回か移り、数名の上司に仕えてきましたが、家族対応での突発年休をダメと言われたことや、その後何かいちゃもんをつけられたことは、一度もありません(同僚からも同様)。これはたまたま上司や同僚に恵まれたという問題ではなく、ある意味社風なんだろう、と思います。

ところが、周囲を見渡すと、年休を取っている人がほとんどいない。うちの会社は育児支援制度は比較的進んでいる方だと思いますが、女性はともかく、男性で活用しているのを見かけたことがほとんどない。ネットではよく目にするのに、私自身は(やむを得ずとはいえ)活用しているのに、このギャップはなんなのか?

さらに、私がかなりの晩婚だったこともあり、個人的な友人でも、小さい子どもを抱えるパパの苦労を共有できる人がいない。妻がADHDという人もいない。そんなわけで、表面上は明らかに恵まれているにも関わらず、孤立感を感じるのです。この孤立感をなんとかしたい、と思ったのも、ブログを始めようと思ったきっかけの一つです。

第1のキーワード「ADHD」: 簡単にテンパる、ということは‥

昨日、3つのキーワードを書きましたが、今日はその一つ、ADHDについて取り上げます。

私の妻は、自称ADHDです。今のところ、正式な診断がされたわけではありませんが、本人もそのうち受けようか、とは思っているようです。とにかく、以前から「片付けられない人」という意味でADHDだと私に申告していました。

また、物理的に片付けられないだけでなく、精神的にも頭の中が整理出来ない、つまり「簡単にテンパる」のです。突発であろうと事前に予定されたことであろうと、とにかく重い対応が必要となる事柄が重なると、簡単にテンパってしまいます。

ところで、妻は体が弱く、ストレス耐性も低いです。 何かのきっかけで、簡単に体調が悪化する。これが何を意味するかはおいおい申し上げますが、とにかくこれは単純に妻の体力や精神力の問題でありADHDとは別問題だ、とつい最近まで思っていました。

しかし最近になって、体調の悪化と、ADHDにより「簡単にテンパる」ことがリンクしている可能性がある、と思い至ったとき、これは大変なことだ、と考えるようになりました。

ADHDは脳のある機能不全から起こる障害の一種だそうです。つまり、妻はやりたくても本当にできないことがある。その障害が一生ついて回るのだとしたら、これは対処療法で済むはずがない。根本的に生活全般の考え方を改めなければならない。妻自身はもちろん、いっしょに暮らす私も。

最近になって「大人のADHD」が注目されるようになりました。ADHDの方自身が書かれるブログも見かけるようになりました。しかし、大人のADHDを家族に持つ人のブログ、というのはまだあまり見かけないような気がします。これから時々ADHDにかかわる記事も書いていきますが、そういう方々へのご参考にもなれば幸いです。

はじめに:明るい未来へ

はじめまして。K.Tanabeと申します。
これから「simple and bright」というブログを始めます。よろしくお願いします。

ブログを始めるにあたって思いついたキーワードが「シンプルな考え方」「子育てパパ」そして「ADHD」でした。一見何の脈絡もないように見えるこの3つのキーワードが自分の中でつながったのは、つい最近のことでした。

私は二人の子供(3歳と6歳)の父です。もちろん家族のことは大好きですが、家族たちに尽くせば尽くすほど、なんとなく「生きづらさ」を感じるようになってきました。

真面目な子育てパパなら少しは感じるかもしれないけれど、なにかおかしい。がんばればがんばるほど、楽になるのではなく、しんどくなる。しかも孤独感までついてくるのはなぜなのか?こんな疑問がこのブログを始めるきっかけになりました。

これから私は、先の3つのキーワードとともにいろんなところを探索していきます。目的地は、「明るい未来」。すごく漠然としてますね。今は正直自分もうまく説明できません。ただ「生きづらさ」を感じないところ、とは言えそうです。「生きづらさ」を全く感じなくするのは無理かもしれないけど、少しでも近づけたら、と思います。