Think Simple:率直さと未来志向

昨日に続きこの本を取り上げます。

Think Simple ―アップルを生みだす熱狂的哲学

私は20年来のMacユーザーですが、狂信的というほどでもなく(iPodはよく使ったけど、スマホはずっとAndroid)スティーヴ・ジョブズの伝記も読んでいません。でも、この本だけはタイトルに惹かれて買ってしまいました。

私はスティーブを、「感じがいい」とか「意地悪だ」とか、「好意的」か「批判的」かという観点から考えなかった。彼は単純に、私に対して率直だったのだ。
(略)
率直さはシンプルであり、あいまいな言い方は複雑だ。 この初対面から数カ月もすると、スティーブはいつもこうなのだとわかった。頭に浮かんだことを口に出し、それを相手がどう思おうと気にしないのだ。

第1章 容赦なく伝える Think Brutal より

「iMac」の名付け親でもある著者とジョブズの初対面のシーンです。
この本によく出てくるのは「率直さ」「正直さ」という言葉です。これがシンプルに結びつくことは容易に理解できますね。でも、そう簡単にはできない。相手の気持ちを読んでしまうから。でも、ジョブズは御構いなし。真実が全てに優先するからでしょう。相手御構いなしに話すのはADHDの特性のひとつ、と聞いたことがありますが、アーチスティックなジョブズにもADHDの傾向があったのかも。
もちろん「正直さ」は裏目に出るばかりではありません。それは、前向きなとき。

シンプルさは、過去の問題に長くかかわることが嫌いだ。未来を考えることを好む。ミスを認めるのはつらいことかもしれないが、顧客はそういった正直さを評価してくれる。新しいマウスを披露したときに、ホッケーパックマウスは遠い過去の記憶になった。

Conclusion(最終章) Think Different より

私も初代iMacとホッケーパックマウス使っていました。あれはたしかに使いにくかった。でも、正直にミスを認めて先に進むことでさらに信頼を獲得していく。マックやiPhoneを使っている方はご存知でしょうが、アップルっていろいろ失敗作を出してるんです。それでもぶっちぎりに稼げるのは、それを補ってあまりあるシンプルさがあるからなのですね。

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